KONICA autoS

信頼度の少なかったEE(エレクトリック、アイ)
発売は1963年。
あまりにも好評だったS型、SU型のために、やや遅れた感もあったが、当然次の課題は自動化であった。しかし当時はまだEEというものが信頼されていなかった。しかし確実に各社は自動化の研究に取り組んでいた。
このカメラは今で言うところのシャッタ−スピ−ド優先EEである。低輝度と高輝度の2段切り替えであり、ファインダ−内に絞り値や露出警告が表示される。
レンズも47mmF1.9と新設計のレンズを搭載している。
このコニカオ−トSの発売された年の年表を見ると、ケネディ大統領の暗殺された年である。

ここからコニカも全面的に自動化が進み、同じ年に、コニカEEマチックもスタ−トしている。こちらはプログラム式のEE普及機である。

cdsによるEE化という残された課題
みのかんのautoS

これは骨董屋さんで見つけたもの。たしか3000円くらいだった。安かったので迷わずに購入した。ところがこれがジャンク。レストア初心者の頃でなんとかTv優先にこぎつけたものの、何かの弾みでまたジャンク。安いのをもう一台手に入れてニコイチにしたものの、これまた何かの原因でジャンク。
ところがこのレンズの写りはすごくいい。忘れられなくて13年後くらい、つまり昨年、ヤフオクでジャンクを1000円前後で2台ゲット。この2台が結局ジャンクではなくてほぼ完動品。そこで以前のジャンク2台から部品を調達して現在にいたっている。
考えてみればこのカメラは自分のレストアの歴史のようなカメラである。いまではレストアの腕も上がっているので、この程度のカメラは簡単に直せるようになった。ただし露出計部分は生きている事が条件ではあるが。
INDEXに戻る